アユの釣り方
夏の清流を代表する友釣りと、入門に向いたミャク釣り(毛バリ)の2スタイルを解説
友釣り(おとり鮎を使った本命スタイル)
生きたおとりアユを泳がせ、縄張りに侵入してきたと思った野アユが体当たりしてくる習性を利用する独特の釣法。アユ釣りの醍醐味はこれに尽きる。
- 漁協のおとり店でおとりアユ(1〜2匹)を購入し、おとり缶に入れて現場へ
- おとりアユに鼻カン・逆バリを付け、掛け針(錨針)をセットして瀬に放す
- おとりを自然に泳がせながら川底の石が見える浅い瀬を引き釣りで流す
- 野アユが体当たり(アタリ)したら竿を立て、一気に抜き上げる
- 瀬の肩(流れが速くなる手前)・石が点在する浅い早瀬
- 石の色が明るく苔(アカ)が付いているポイント(アユの餌場)
ミャク釣り・毛バリ釣り(入門向け)
渓流竿に毛バリ仕掛けをセットして、流れにのせてアユを誘う釣り方。友釣りほど専用タックルが不要で入門しやすいスタイル。
- 渓流竿(4〜5m)に道糸・ガン玉・毛バリをセットする
- 上流からキャストして毛バリを自然に流す(テンションをかけすぎない)
- アタリはラインが止まるかわずかに手元に伝わる感触で判断する
- 合わせは素早く!アユは口が弱いので強引に引かず、流れに乗せて取り込む
- 瀬と淵の境界・流れがよどむ反転流の脇
- 川底の石周り(アユが苔を食べているポイント)
友釣り成功の鍵はおとりの元気さと立て泳ぎ。弱ったおとりは野アユを呼べないため、おとり缶で常に新鮮な水を当てておく。引き釣りは下流から上流へゆっくり誘い、石の脇をトレースするように泳がせると野アユの縄張りに入りやすい。アタリは「ドン!」と強烈な衝撃なので逃さず即合わせを。
毛バリのカラーはその日の光量・水色で選ぶ。晴天の澄み水では赤・オレンジ系、曇天・濁り水では白・黄色系が効きやすい。ガン玉は最小限にして仕掛けをできる限り自然に流すのが基本。群れが見えた石周りを集中的に攻め、20〜30秒反応がなければポイントを移動する機動力が釣果を伸ばすコツ。
釣り場タイプ別ガイド
| 場所 | 安全性 | 魚影の濃さ | 向いている釣り方 |
|---|---|---|---|
| 浅い早瀬(膝下程度) | ★★★★☆ | ★★★★★ | 友釣り(メイン) |
| 瀬と淵の境界 | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ミャク釣り・毛バリ釣り |
| トロ場(流れが緩い深み) | ★★★★★ | ★★★☆☆ | ミャク釣り(落ちアユ期) |
| 川幅が広い本流の瀬 | ★★★☆☆ | ★★★★★ | 友釣り(上級者向け) |
予算別タックルリスト
釣り方と予算を選ぶと、おすすめタックルが表示されます
時期・時間帯ガイド
★が多いほど釣れやすい時期・時間帯です
アユの調理レシピ
清流の香りを楽しむ上品な料理が揃うアユ。自分で釣った新鮮なアユで作る料理は格別の美味しさ。
アユ料理の王道中の王道。清流の香り(スイカの香り)が引き立つシンプルな一品。新鮮なアユ以外では作れない贅沢な味わい。
アユ 4匹・塩 適量・レモン・酢橘(スダチ)・蓼酢 各適量
- 1アユのぬめりを水で洗い流し、内臓は取らずにそのままにする(苦みが旨み)
- 2ヒレと尾に化粧塩(多めの塩)を振り、全体にも薄く塩をまぶして15分おく
- 3串を打ち、炭火または強めのグリルで両面を計15〜20分焼く。蓼酢を添えて完成
揚げたアユを甘酸っぱいタレに漬け込む南蛮漬け。骨まで食べられて栄養満点。冷蔵庫で3日保存でき、翌日以降もおいしい。
アユ 4〜6匹・塩こしょう・薄力粉 各適量・揚げ油 適量・酢 大さじ4・砂糖 大さじ2・醤油 大さじ2・みりん 大さじ1・玉ねぎ・にんじん・ピーマン 各適量・赤唐辛子 1本
- 1野菜を薄切りにし、調味料を合わせて南蛮酢を作っておく
- 2アユに塩こしょうして薄力粉をまぶし、170℃の油で5〜6分揚げる
- 3熱いうちに南蛮酢に漬け込み、冷蔵庫で1時間以上馴染ませて完成
醤油と砂糖でじっくり煮詰めた甘露煮は、骨まで柔らかく丸ごと食べられる保存食の定番。おみやげにも喜ばれる贈り物になる。
アユ 6〜8匹・醤油 大さじ4・砂糖 大さじ3・みりん 大さじ3・酒 大さじ2・水 100ml・山椒の実 少量
- 1アユを焼き網で軽く焼き色をつけておく(臭み取り)
- 2鍋に全材料を入れ、落とし蓋をして弱火で40〜50分じっくり煮る
- 3タレがとろりと絡まったら完成。山椒の実を添えると風味が増す
薄いころもでサクッと揚げたアユの天ぷらは、清流の香りがころもに閉じ込められた上品な料理。料亭でも定番の一皿。
アユ 4匹・薄力粉 大さじ3・卵黄 1個・冷水 100ml・揚げ油 適量・天つゆ・大根おろし・すだち 各適量
- 1卵黄と冷水を混ぜ薄力粉をさっくり合わせてころもを作る(混ぜすぎ厳禁)
- 2アユの内臓はそのままにしてころもをつけ、180℃の油で3〜4分揚げる
- 3カラッと揚がったら天つゆ・大根おろし・すだちを添えて完成
酢締めしたアユを丸ごと押し寿司にした豪華な一品。岐阜・飛騨地方の郷土料理で、特別なおもてなし料理として昔から愛されてきた。
アユ 2匹・酢飯 適量・酢 大さじ3・塩 少量・砂糖 小さじ1・木枠(なければラップ)
- 1アユを三枚おろしにして塩を振り30分おき、酢に20〜30分漬けて酢締めにする
- 2ラップにアユの皮面を下にして広げ、酢飯をのせてしっかりと包んで形を整える
- 3重石を乗せて冷蔵庫で30分以上おき、形が固まったら切り分けて完成
アユの内臓を塩漬けにした「うるか」は日本三大珍味のひとつ。苦みと塩気が絶妙でご飯にもお酒にも合う、釣り人だけの特権的な逸品。
アユの内臓 10匹分・塩 内臓の重量の10〜15%・酒 少量
- 1アユの内臓(肝・卵・精巣)をきれいに取り出し、水気をしっかり拭き取る
- 2塩・酒を加えてよく混ぜ、清潔な瓶に入れて密封する
- 3冷蔵庫で1週間以上熟成させて完成。少量をご飯にのせて味わう